たかぽんつれづれ日記

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zoom RSS 鎗の鞘(やりのさや)〜サイトウ ヤスヒコ『古道具に花』から

<<   作成日時 : 2011/01/09 19:18   >>

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昨年の冬、手に入れた古道具。使いみちに困ると云う意味では所謂、『骨董』というべきか。
『鎗の鞘』 ー 本来、ここに納まるべき刀身はすでに失われて黒く透けた漆と内側に施された金箔が鈍く光って往時を偲ばせる。
造りは素朴かつ豪快で、少なくとも江戸時代に造られた儀礼用のものというよりは戦国の世にどこぞの名のある武将が先駆けした実用のものなのだろう。
とはいえ、或る人に見いだされるまでは単なる残欠にすぎなかった。
最近、この残欠、古道具に脚光をあてた人。ーサイトウ ヤスヒコ さんの『古道具に花』という本が神無書房から出版された。氏はその本の帯の中で『古道具は野の花と出会ってその美が鮮明になった。』という。
そう、この本のなかで花を生けられたこの鎗の鞘は聚楽壁の静謐のなかで花と一体となって『花器』として蘇っていた。勇猛果敢な武将の傍らにあってその身を守り、幾多の戦功に寄与した戦国の世の残照は時とともに忘れ去られ、打ち捨てられ、そして今、不死鳥のように蘇り、そして今、普遍の『市民権』を得ようとしている。
人々のなかで花を愛でる気持ちが消えてなくならない限り、ここに取り上げられた、いや、取り上げられていない、今もなお、「埋もれた残欠」たちが再び息を吹き返すであろう、一石を投じたかの方の功績に一読者として静かに喝采を送りたい。

画像

 <『鎗の鞘』 サイトウ ヤスヒコ『古道具に花』44項 掲載>

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