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zoom RSS テーマ「古筆切」のブログ記事

みんなの「古筆切」ブログ

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お知らせ
都合により当分の間,「たかぽんつれづれ日記」をお休みします。 そのかわり,同様のジャンル「骨董」ほかで書いていますヤフーブログの「短冊探訪記」のほうをご笑覧いただけたら幸甚です。よろしくお願い致します。                          たかぽん 拝 ...続きを見る

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2011/05/30 21:06
古筆切への情熱が再燃しました
古筆切への情熱が再燃しました 東京某所で古筆切を研究、鑑賞する会に参加させていただきました。 テーマは『西行』。 私もお声をかけていただき『林葉集切』(伯爵 渡邊千秋旧蔵)と柿経(奈良 元興寺極楽坊)を持参しました。 それにしても先賢諸兄の方々の所蔵品の質の高さと、古筆切に対する真摯な熱意に感動しました。 あることで一時、自分のなかで冷めかけていた古筆切に対する情熱が再燃するのを感じました。 本当に有意義な一日でした。 ...続きを見る

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2011/05/07 22:30
ささやかな展覧会〜『コレクション鑑賞会ー古写経』のお知らせ
 きたる3月25日〜3月27日の3日間、愛知県名古屋市のぎゃらり壺中天(こちゅうてん)で『コレクション鑑賞会ー古写経』という催しがあります。 コレクションの主、安(やす) 裕明さんは知る人ぞ知る古写経のコレクターで同画廊の常連さん。  決して華美なコレクションではないけれど、時間と根気、自分の足でコツコツとコレクションを築いたひと。  経文に書き写された『書』の美しさを愛で、またその反面、もの言わぬ紙面が物語る歴史をとことん追求し、その行間に宿る『真実』に曙光をあてるという点においては『書... ...続きを見る

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2011/03/19 21:37
謹賀新年 
謹賀新年  あらためて再度 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。                                                                                       たかぽん 拝 ...続きを見る

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2011/01/01 13:25
古筆切逍遥〜その23 二条為右 和歌詠草『山』
古筆切逍遥〜その23 二条為右 和歌詠草『山』 和歌(うた)を詠むに際して推敲を重ねた下書きを詠草(えいそう)と言う。和歌ーやまと歌は人の言葉をたねとして鬼神の心をも動かす。と言われて約千年の命脈を保ったが、実際、名だたる歌人であっても名歌、秀歌を産み出すことは並大抵のことではなかったらしい。平安時代末期の歌人、藤原俊成をしてその苦しみから火鉢を抱えて歌を詠んだといわれ、その肖像が多く残されている。実際、その推敲の跡、詠草(下書き)は数多く残されており、京都の冷泉家時雨亭文庫には藤原定家のよる『反故詠草』なるものが残されている。しかし、所詮は... ...続きを見る

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2010/08/26 00:17
架蔵名品撰〜白描絵巻 『法然上人絵伝』断簡
架蔵名品撰〜白描絵巻 『法然上人絵伝』断簡 昔から絵巻物、とくに白描画が好きである。これまでもわがしがないコレクター歴のなかで白描 『源氏物語』絵巻(慶応三年七月本)などを買ったりはしたのだが、できれば生涯に二点、『鳥獣戯画』(甲種)の断簡と目無経の断簡がほしい。というのは狂人の戯言に等しいかもしれないが、それでなくともせめて室町時代くらいの、と念じてみる。その甲斐あってか、『紀長谷雄草子』断簡とこの『法然上人絵伝』断簡の二本を持っている。ほかには粉本などを数点といったところか。ところで、本当に『法然上人絵伝』なのか?と訊かれるといささか... ...続きを見る

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2010/08/15 00:08
明恵上人と犬
明恵上人と犬  骨董市の帰り、おおよそ趣味のない方々からみれば、どこに価値を見い出せるか皆目見当もつかないような小物たちを抱えてくだんのギャラリーを訪れた私は気分はさながら凱旋将軍のような面持ちで店の中を眺める。するとそこに一匹の犬ころが。背中を丸めて前をじっと見据えるその姿は子犬でありながらどこか老生しているかのようである。それでいてそのつぶらな瞳は、やはり子犬なのだなあ。と妙に感心させられた。 「この犬いくら?」もはや、いる、いらないではなく、連れて帰れるか否かというせっかちなにわか飼い主の問いに、いさ... ...続きを見る

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2010/08/01 00:06
古筆切逍遥〜その22 東大寺八幡経 重源上人大仏伽藍再建願経
古筆切逍遥〜その22 東大寺八幡経 重源上人大仏伽藍再建願経 東大寺八幡経は私の憧れの写経のひとつであった。以前に述べたように中学、高校時代に「紙を勉強するなら経切を蒐めなさい。」と教えられ初めて買った写経のひとつであったこともあるが、『平家物語』にも登場する治承4(1180)年の平重衡(清盛の五男。1157〜1185。)による大仏殿伽藍焼討とそれを再建しようとした僧 重源(ちょうげん:法然の弟子。1121〜1206。)の事蹟は学校の日本史の授業でも習ったこともあって歴史の一コマを身近に感じさせるこの経切におおいに惹かれたものである。さらには黄楮紙の鮮やか... ...続きを見る

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2010/07/04 05:00
古筆切逍遥〜その21 飛鳥井雅有 筆『八幡切』
古筆切逍遥〜その21 飛鳥井雅有 筆『八幡切』 古筆切の名称、とくに『名物切』の名はそのものが辿った歴史を垣間見せてくれる。伝来した公卿、大名家、寺院の名や、愛蔵した人物の名前が付けられていたりするのをみると、古筆切そのものと、それをかつて愛蔵した人物と今、これを眺めている自分が同一のPense´esを共有しているような錯覚というか、幻想に駆られて楽しい。古筆切蒐集のそもそもの原点は、「書」を通して古人の心に触れることを尊んだのが始まりと考えればこれほど雄弁な「見ぬ世の友」も珍しいのではなかろうか。『八幡切』もそんな名物切の一葉。なによりこの... ...続きを見る

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2010/06/28 01:41
古筆切逍遥〜その20 伝 民部卿局 筆『秋篠切』
古筆切逍遥〜その20 伝 民部卿局 筆『秋篠切』 『秋篠切』にはある思い出がある。今から20年前、ぶらりと京都の某古典籍商を訪れた際に店先のワゴンのなかにあった細い字の古筆切一枚。古筆家の極札は失われていたが、あきらかに室町時代のものよりは一寸、古そうなそれが無性に気になって財布のなかのいと乏しきを厭わず買って帰った。帰りの電車賃、二駅分の百数十円も事欠いてトコトコと歩いて帰り、そのまま図書館へ。複製手鑑とにらめっこしながら探し当てたのが『秋篠切』との初めての出会い。いわば、「古筆切初めての掘り出しモノ」といったところか。嬉しくて数年愛蔵したそ... ...続きを見る

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2010/06/28 01:03
古筆切逍遥〜その19 伝 明雲大僧正 筆 『薄墨経』
古筆切逍遥〜その19 伝 明雲大僧正 筆 『薄墨経』 「世に『薄墨経』というのは平安時代末期の明雲 筆と称するものしかない。」と古筆研究家の藤井隆先生から教えて頂いて以来、ずっと憧れてきた経切のひとつ。薄墨経とは漉き返した再生紙に書写されたお経のこと。伝称筆者の明雲(みょううん:1115〜1184。)は平安時代末期の天台宗の僧侶で天台座主(第55代、第57代)。源平合戦で木曾義仲が後白河法皇を襲撃した法住寺合戦で非業の最期を遂げた人。『平家物語』の登場人物でもある。内容は『大方等大集経』。なかなか数少ない古筆切。そんな一葉を手元においてもう一度、『... ...続きを見る

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2010/06/23 00:15
古筆切逍遥〜その18 伝 亀山天皇 宸筆 金剛院切
古筆切逍遥〜その18 伝 亀山天皇 宸筆 金剛院切 梅雨真っ盛り。今日も雨が降っている。窓辺に聞く雨の音は耳に心地よいが、その反面、ないものねだりで望月の煌々たる光が恋しくもなる。そう、秋の殊更に大きな月影を眺めながら独酌するときほど世に幸福なひとときはない。 そんなことを考えるからだろう。最近、架蔵の手鑑の内に美料紙なる一葉の古筆切が眼に止まる。亀山天皇 宸筆と伝わる『金剛院切』である。この切の詳細については『出光美術館研究紀要 第十五号』第67項の別府節子氏の『「金剛院切・類切」等に関する考察ー装飾料紙に和歌散らし書きの古筆切群再考(1)』... ...続きを見る

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2010/06/20 20:50
古筆切逍遥〜その17 伝 光明皇后 筆『蝶鳥下絵経切』
古筆切逍遥〜その17 伝 光明皇后 筆『蝶鳥下絵経切』 今さら力説するほどのこともないが『古筆手鑑』は伝 聖武天皇 筆の『大聖武』(大和切)からはじまって次に光明皇后 筆と称される『蝶鳥下絵経切』を貼るのが約束事であると言われる。まあ、それは手鑑作成が始まった江戸時代前期から中期までのことで、実際にはその数は極めて少なく、平安時代末期頃の紺紙金泥経を光明皇后 筆と仮託しているものも数多い。もちろん、実際には光明皇后の真筆は正倉院に伝来した『楽毅論』しか存在せず、この『蝶鳥下絵経切』も11世紀半ばの成立にかかるものといわれているが、この他に例をみない下... ...続きを見る

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2010/06/20 01:08
古筆切逍遥〜その16  万里小路宣房 筆『笠置切』
古筆切逍遥〜その16  万里小路宣房 筆『笠置切』  その昔、中学生だった私に『紙の時代(年代)を勉強するためには、まず「経切」から入りなさい。」と教えてくださったのは戦後、「中京(東海地方)にこの店あり。」と知られた古典籍商の2代目だった方。当時、ある事情から平安、鎌倉時代はおろか、天平経や敦煌経といった経切が巷に横溢していた。一見、綺麗な紺紙金泥経も「鎌倉(時代)のものでは値段がつきません。」などと言われていたあの頃、それでも小遣いで買える手頃さから字体の美しいものを選りすぐって一枚、二枚と買ったものである。そこで、平安と鎌倉の時代の見分けか... ...続きを見る

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2010/06/19 23:35
古筆切逍遥〜その15 仁和寺守覚法親王 筆 木寺切
古筆切逍遥〜その15 仁和寺守覚法親王 筆 木寺切 一般に『書』は時代を表すというが、なかにはその法則から外れるものもある。そんなことを感じさせる古筆切のひとつがこの守覚(しゅがく)法親王 筆と云われる経切で『木寺切』と言われるものである。一般にさきほどの話ではないが特に経切の世界では天平期の写経生による端正な書をもって最上とし、以後、平安時代の和様の書までが優れていると評価され鎌倉時代以降の写経に見るべきものはない。といったような言ってしまえば身も蓋もない通説がまかり通っているが、これには異論がある。仮に時代は下ってもすばらしい書の経切はあるも... ...続きを見る

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2010/05/05 19:30
古筆切逍遥〜その14 伝 後醍醐天皇 宸筆『吉野類切』
古筆切逍遥〜その14 伝 後醍醐天皇 宸筆『吉野類切』  後醍醐天皇(ごだいごてんのう:1288〜1339)、第96代天皇にして鎌倉時代末期、幕府を倒していわゆる『建武の新政』をなしとげ、さらに南北朝の争乱のうちに捲土重来を切望しつつ崩御した中世の帝王は、数多くの寵妃を擁したことと、文学を愛したことでも知られている。『古筆』の世界でも数多くの古筆切の伝称筆者とされており、なかでも有名なもののひとつが『吉野切』(よしのぎれ)である。自詠の歌集と思われ、その数は比較的知られている。また数ある古筆切のなかでも実際に天皇の自筆と思われるこの古筆切は古来珍重さ... ...続きを見る

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2010/01/31 11:18
古筆切逍遥〜その13 伝 飛鳥井雅経 筆『今城切』断簡
古筆切逍遥〜その13 伝 飛鳥井雅経 筆『今城切』断簡  古筆好きにとって「名物切がほしい。」と思うのは当然の帰結である。かく言う私も、「『高野切』などの平安古筆はともかく、鎌倉初〜中期の名物切がほしい。」などと妄言(?)を吐いている。ここで、もうひとつ問題となるのは、実際の古筆の筆者のことである。いうまでもないが『高野切』の筆者が紀貫之でないことが自明のことであるように、伝称筆者とは異なる実際の筆者にこだわりたいのである。もちろん、古筆家の極札も平安時代のものはまだしも鎌倉時代以降の筆者についてはかなり正確であるのだが。  例えば、この『今城切』... ...続きを見る

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2009/11/22 23:52
架蔵名品撰 8〜西行 筆『林葉集切』
架蔵名品撰 8〜西行 筆『林葉集切』  先日、ものすごい勢いで雨が降った。その雨を眺めながら、「時雨というには激しすぎるな。」などと考えていたが、翌日は前日の雨が嘘かと思えるほどの良い天気に恵まれた。  「そういえば、こんな心境を詠った和歌があったなあ。」と久しぶりに掛けてみたのが架蔵の名葉のひとつ。『林葉集切』である。『林葉集』は平安時代の歌僧、俊恵(しゅんえ:1113〜1191?)の歌集で、筆者は平安時代で最も有名といっても過言ではない歌僧 西行(1118〜1190)である。この掛物は明治・大正時代の政治家で宮内大臣を務めた ... ...続きを見る

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2009/11/15 16:26
古筆切逍遥〜その12 護良親王 筆『播磨切』
古筆切逍遥〜その12 護良親王 筆『播磨切』 興味のある時代のひとつに南北朝時代がある。正確には延元元(1336)年の足利尊氏による光明天皇の即位から足利義満による南北朝合一(1392年)までのおよそ60年間を指すのだが、その発端となった両統迭立のあたりから、南北朝合一ののち、後南朝くらいまでの約百年間はさまざまな人間模様が窺われて面白い。その面白さをさらに補完している文学が『太平記』である。ならば、『太平記』に関する古筆切でも蒐めてみよう。と思うところが単純なところではあるが思い立って数年、未だこの「計画」は達成されていない。  やがて... ...続きを見る

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2009/11/15 13:58
架蔵短冊名品撰  その14  坊城俊秀
架蔵短冊名品撰  その14  坊城俊秀  坊城俊秀(ぼうじょう としひで:1423〜1465)は室町時代中期を生きた公卿。いわゆる小川坊城家の第6世である。正直、私はこの人物についてこれ以上のことは何も知らない。従二位 権大納言まで昇った。今で言う国務大臣クラスといったところか。ただ、この短冊の尊いのは北山文化の残照が色濃く残る時代に活躍し、まさに応仁の乱(1467〜1477)の直前に亡くなったということである。かつて戦前の首相 近衛文麿が「京都もこのあいだの戦争で多くの文物が無くなった。」と嘆いたのを聞いた人が「いつの戦争のことです... ...続きを見る

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2009/09/08 23:32
ボクの好きな絵〜池田継政『鹿と人物』図
ボクの好きな絵〜池田継政『鹿と人物』図  「モノを集める基準はなにか?」これは蒐集家、いわゆるコレクターにとって永遠のテーマである。私が最も好きな分野、いわゆる短冊や古筆切においては、もちろんまず、真贋にこだわる。次に状態、内容、さらに最も重要なことだがこれが好きか否か。ということにが重要となってくる。すなわち、そこには私のすべての価値観が凝縮されているといっても過言ではない、さらにはその価値基準は絶えず更新されていく。すべてにおいて及第以上でなければならない。  ところが「人はパンのみにて生きるわけではない。」という言葉の如く、全... ...続きを見る

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2009/09/07 01:01
祈りのかたち〜その3 善導大師 頂相 神護寺経合装
祈りのかたち〜その3 善導大師 頂相 神護寺経合装  秋は実りの季節であると同時に感傷の季節であるように思えるのは私だけであろうか。暑く何かと忙しい夏が終わり秋の夜長を楽しむ心の余裕が生じるためかもしれぬ。「もの想う」気持ちがさらには「もの憂い」となるのは心に余裕が生じるためである。と習ったのは確か高校時代の宗教の時間だったかもしれない。仏教系の進学校であった中高一環教育のなかで過ごした少年時代、何が何やら判らぬうちに終わった『法話』を今、あらためて聞いてみたい気もするが、籠を放たれた青い鳥が帰巣しないように過ぎ去った時間は戻ってはこないのである... ...続きを見る

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2009/09/06 22:42
架蔵名品撰 4〜頓阿法師 筆 和歌詠草『萩』
架蔵名品撰 4〜頓阿法師 筆 和歌詠草『萩』 今年は例年になく短い夏はいつしか過ぎ夕べには虫の音(ね)が耳に優しくハーモニーを奏でるようになってあらためて早い秋の到来を感じるこの頃である。この季節、出してきては眺めたくなる掛物がコレ。  私を古筆切の世界へ導いてくださった研究者のF先生が昔、古写経研究家の田中槐堂(たなかかいどう)に聞いた話をしてくださったことがある。曰く、「これから室町(時代)の懐紙はより一層少なく貴重なものになるだろう。だから見かけたら買っておくといいよ。」と言われた先生は努めて集めるように心がけたそうだが、「それでも... ...続きを見る

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2009/09/05 00:34
古筆切逍遥〜その11慈円と定家
古筆切逍遥〜その11慈円と定家  先日、私はある店で平安時代末期の具注暦の残簡を買い逃した。具注暦(ぐちゅうれき)とは奈良時代以降、朝廷の陰陽寮(おんみょうりょう)が作成した暦(こよみ)で注が具さ(つぶさ)に記されていることからこの名がある。鎌倉時代後期以降は仮名暦にとってかわられ著しく衰退するのだが、近頃は鎌倉末期のものですらほとんどみかけないので残念に思っていた矢先に出会ったのがこれ。これが暦かといわれると全く自信はないのだが、『宿曜(しゅくよう)云々』とあり、一瞬、(占いの話かしらん。)などと混ぜっ返したくもなる。(宿曜... ...続きを見る

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2009/08/10 19:30
古筆切逍遥〜その10 伝 九条教家 筆『続後撰和歌集切』
古筆切逍遥〜その10 伝 九条教家 筆『続後撰和歌集切』 この古筆切を手に入れたのは今から数年前のこと。ふと思い立って新幹線に飛び乗り、夕暮の京都の町を目的の店へと急ぐ。「なにかありませんか?」と突然あらわれた珍客に、少々あきれ顔ながらも、「もうほとんどめぼしいものは残ってないけどね。」と見せられた古筆手鑑の帖を繰っていくと、なかに一枚だけなにやら古そうな古筆切が。「これはあきらかに鎌倉(時代)初期くらいありそうだな。」とはやる心をひた隠し、気のないふりをして訊ねる。しかし、そこは長いつきあい。私がこの古筆切を欲しがっているのはとうに見通されており、「... ...続きを見る

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2009/06/28 00:09
古筆切逍遥〜その9 名物切と伝来 二条為定 筆『冷泉切』
古筆切逍遥〜その9 名物切と伝来 二条為定 筆『冷泉切』 先日、ふと思い立ち近所のS美術館へ立ち寄った。この美術館は茶道具の収集で知られ熊野懐紙や小倉色紙を所蔵している小粒ながらも有数の美術館である。そこで、ふと道具の伝来について考えてみた。もちろん、伝来のはっきりした茶碗や茶入などは今どき手に入れることは相当困難である。では、古筆切はどうであろう。当然、元来、平安はいうまでもなく鎌倉、南北朝の古筆であってもそのほとんどは公卿家か大寺院に伝来してきたことは自明の理である。そのなかで名物切と称されるものにはその伝来や出所が明らかである物も少なくない。その... ...続きを見る

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2009/06/25 22:25
平家物語の古筆から その6 伝 源義経 筆『消息切』
平家物語の古筆から その6 伝 源義経 筆『消息切』 先の源頼朝ですら内心かなりの抵抗があるのだが、これが義経ともなると、私ですら、「おいおい、、、。」と言いたくなる。しかし、この手紙は巻末であり、そして何より花押(サイン)があるので思わず入手した次第。花押は草名体で書かれており、自筆とされる消息の花押と較べても遜色はない。まあ、モノが物だけにほかと較べれば比較的信憑性の高い古筆切ということになろうか。そんなことを考えながら傍らに置いて平家物語を灯明のもとで読んだなら義経と気さくに昔話ができるのかもしれない。   <伝 源義経 筆『消息切』> ... ...続きを見る

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2009/06/10 23:13
平家物語の古筆から その5 伝 源頼朝 筆『消息切』
平家物語の古筆から その5 伝 源頼朝 筆『消息切』 源頼朝(みなもとのよりとも:1147〜1199)はいわずとしれた鎌倉幕府の創設者であり、最初の将軍である。頼朝の書いた物を持っているといえば、大概はだまって眉を撫なでたくなるが、一概にそうともいえないのがこの消息(手紙)の断簡である。そもそも、手紙とは首尾が完結していなければ意味をなさないので断簡の価値は総じて低い。ただし、大抵の場合、その末尾には署名があったと考えるのが普通であるので、逆に言えば古筆家の極めも強ちウソとはいえないのだが、さすがに大将軍 頼朝公ともなると需要も高かったらしく、有名... ...続きを見る

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2009/06/10 23:09
平家物語の古筆から その4 俊寛僧都 筆『三輪切』
平家物語の古筆から その4 俊寛僧都 筆『三輪切』 平家物語といえば前半の名シーンのひとつが俊寛が鬼界ヶ島に置き去りにされる場面であろう。俊寛(しゅんかん:1143〜1179)は平安時代末期の僧侶で後白河法皇の側近であった。鹿ヶ谷の密議が露見して三人で流された俊寛。ほかのふたりは赦されて都に帰るが、ひとり取り残された絶望感から食を断って自害する。なんとも切ない話である。古来、そんな俊寛が書写したといわれてきた名物切が『三輪切』である。内容は古今和歌集で和歌は一行書き。書風から鎌倉時代初期のものと云われている。もちろん、真筆ではないが、俊寛のことを... ...続きを見る

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2009/06/10 23:06
平家物語の古筆から その3〜文覚上人 筆『志賀切』
平家物語の古筆から その3〜文覚上人 筆『志賀切』 平家物語のつづき。子供の頃読んだ漫画『日本の歴史』のなかで、文覚(もんがく)という荒法師が平治の乱で敗れて北条氏のもとに預けられていた源頼朝のところへやってきて「これは御父君(おんちちぎみ)、七歳の折のシャレコウベ(髑髏)云々」といっている場面があった。考えてみれば荒唐無稽な話であるが、そのときから私は平家物語の、いや文覚上人のファンとなった。 文覚上人(もんがくしょうにん:1139〜1203)は平安時代末期の真言宗の僧侶である。もともと北面の武士で鳥羽上皇の皇女に仕えていたが従兄の妻に横恋慕... ...続きを見る

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2009/06/10 23:04
平家物語の古筆から その2〜伝 平頼盛 筆 経切
平家物語の古筆から その2〜伝 平頼盛 筆 経切 以前にも書いたのだが、私が初めて古筆切にのめり込む原因となったのが伝 忠快法印 筆の『由良切』である。それが原因とはいえないが『平家物語』に関係する人物が伝称筆者となっている古筆切にはどうしても注目してしまう。これもそのうちの一葉。伝 平頼盛(たいらのよりもり)筆の経切である。もちろん、古筆の極札に拠るもので、いわゆる『厳島切』のような名物切ではない。内容も無量義経ではなく、妙法蓮華経、いわゆる法華経である。ただし、時代は平安時代末期の紺紙銀罫金泥経であり頼盛と同時代のものである。この経切で面白... ...続きを見る

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2009/06/10 22:59
古筆切逍遥〜その8  伝阿仏尼 筆『猿丸大夫集切』
古筆切逍遥〜その8  伝阿仏尼 筆『猿丸大夫集切』 私家集の写本はいわゆる西本願寺本『三十六人集』を頂点として平安時代末期から鎌倉時代初期、藤原定家(1162〜1241)による写本類を除くと、鎌倉中期以降、近世初期にかかるものを含めてもその数は決して多くはない。十数年前、そのようなことは全く知らず、ただ古そうな古筆切がほしいと思っていた頃に買ったのがこの切。正直、裏に貼ってある極札に『四条殿阿仏』とあっても一瞬、誰のことであるかすら思い当たらなかった。阿仏尼(あぶつに:1222?〜1283)の俗名が安嘉門院四条(あんかもんいんのしじょう)であった... ...続きを見る

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2009/06/07 23:46
架蔵短冊名品撰 その3 尊円法親王
架蔵短冊名品撰 その3 尊円法親王 尊円法親王(1298〜1356)は伏見天皇の第6皇子で能書家として知られ数多くの古筆の筆者に擬せられてきた人物である。その書流は『青蓮院流』とも『御家流』ともいわれて中世以降もっとも大きな書の流派となった。しかしながら明らかに自筆と判るものは書状が多く、短冊の遺墨は私の知るかぎりこの1枚のみである。   <尊円法親王 短冊> ...続きを見る

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2009/06/06 08:16
古筆切逍遥〜その6  瓢箪から駒 筆者不詳『源氏物語歌集切』
古筆切逍遥〜その6  瓢箪から駒 筆者不詳『源氏物語歌集切』 ネットオークションで名品を買ったなどと言うと、大概は「それ、大丈夫か?」とか「どうせ、いいかげんなものでは、、、。」という反応になりがちである。それも、当然といえば当然で、まさに玉石混交、どちらかといえば、、、。と言葉を濁したくもなるが、そんな中にも、「よくもまあ、こんな名品が、、、。」とただ、感心し、なんとか落札したいと思うようなものや、「これ、結構、珍しいな、買えれば買っておこう。」と思うものが散見する。これは、どちらかといえば後者の、できれば買っておくか。という部類であった。というのも、付... ...続きを見る

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2009/06/04 20:15
古筆切逍遥〜その5  伝 藤原為家 筆『源氏物語絵巻 詞書断簡』
古筆切逍遥〜その5  伝 藤原為家 筆『源氏物語絵巻 詞書断簡』 藤原為家(ふじわらのためいえ:1198〜1275)は藤原定家の子息である。その為家 筆と伝えられている『源氏物語』のうち、河内本系統の『末摘花』の断簡である。筆跡は確かに為家様(よう)といわれる温雅な書体で鷹揚に写されている。数枚のツレ(同種の古筆切)が知られているらしい。なかには大四半切(しはんぎれ)として紹介され冊子本だった可能性も示唆されているが、やはり巻子本(かんすぼん:巻物)の断簡である可能性のほうが頷首される。とするならば、世に有名な徳川本、五島本の源氏物語絵巻に次いで古い絵巻の詞書... ...続きを見る

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2009/06/03 00:49
古筆切逍遥〜その4  藤原定家 筆『明月記切』
古筆切逍遥〜その4  藤原定家 筆『明月記切』 古来、公家にとって日記を付けることは大事なことであった、最大の目的は先祖の日記、記録を通して有職故実(ゆうそくこじつ:宮中儀式などの先例を研究し、伝統を保持すること。)の習得に励むことであったらしいが、こうした公家の日記のなかで三大記録といえば、藤原道長の『御堂関白記』(みどうかんぱくき)、藤原定家の『明月記』、三条西実隆の『実隆公記』が挙げられる。なかでも藤原定家(1162〜1241)の日記、明月記は現在、冷泉家時雨亭文庫に54巻が現存し、国宝となっているが、実際には67巻程度が存在したらしい... ...続きを見る

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2009/06/03 00:46
古筆切逍遥〜その3  伏見天皇 宸翰詠草『広沢切』
古筆切逍遥〜その3  伏見天皇 宸翰詠草『広沢切』 伏見天皇(ふしみてんのう:1265〜1317)は鎌倉時代後期から末期の皇族で第92代 天皇。好学および能書家として知られ、天皇を伝称筆者とする古筆切も数多くある。そんななかでも自筆と認められ、かつ名物切として名高いのが、この広沢(ひろさわ)切。天皇自詠の和歌を書き留めた詠草(下書き)である。そのため、同じく自筆として知られる筑後切(ちくごぎれ)のような流麗な書ではなく、自由闊達な卒意(そつい)の書である。ときには反故紙の裏に書かれたものもある。天皇の和歌(うた)に対する息使いが感じられるようで好... ...続きを見る

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2009/06/02 23:55
古筆切逍遥〜その2 最古の官員録 藤原俊成 筆『公卿補任切』(志波切)
古筆切逍遥〜その2 最古の官員録 藤原俊成 筆『公卿補任切』(志波切) 藤原俊成(ふじわらのしゅんぜい:1114〜1204)は平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した宮廷歌人。勅撰和歌集の7番目『千載和歌集』を撰んだ人物。というより、『小倉百人一首』の撰者 藤原定家(ふじわらのていか:1162〜1241)の父、といったほうがわかりやすいかもしれない。その俊成自筆にして『公卿補任』(くぎょうぶにん:三位以上の殿上人の名簿。)の最古の写本の一項である。架蔵のこれは「藤原仲実(なかざね)」の記載から保安2(1122)年の記事であることが判る。加えて、従来、生年不明とされてき... ...続きを見る

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2009/06/01 19:05
古筆切逍遥〜その1  西園寺公経 筆『光台院五十首和歌』
古筆切逍遥〜その1  西園寺公経 筆『光台院五十首和歌』  五月もあとわずか。今日は特に暑かったので、夏の到来を告げる鳥、時鳥(ほととぎす)に因んだ古筆切(こひつぎれ)でも楽しむか。と架蔵の古筆切を掛けてみる。(時鳥とは夏の季語ではあるが、実際には5月くらいから渡来する渡り鳥である。) 西園寺公経 筆『光台院五十首和歌』切〜あえて言えば、私の古筆切収集のうちでも現在のところ十指に入る優品である。  『光台院五十首和歌』とは嘉元元(1225)年4月に催された和歌会『道助(どうじょ)法親王家五十首和歌』のことで、道助法親王(1196〜1249)とは後鳥... ...続きを見る

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2009/05/23 23:37
古今伝授の里を訪ねて
古今伝授の里を訪ねて 先日、岐阜県郡上市大和町にある『古今伝授の里フィールドミュージアム』を訪れた。『古今伝授』(こきんでんじゅ)とは最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』の様々な解釈の「秘伝」を口伝(くでん)などにより師から弟子へと伝授するものであるが、東常縁(とうのつねより:1401?〜1484)というこの地方の豪族によって藤原定家以来の「歌学」(かがく)が集大成されたのだが、当人は室町幕府の奉行衆として京都在中が多かったとは言え中世、この草深い山里の一武将が日本文化の残した足跡はあまりにも偉大としかいいようがない... ...続きを見る

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2009/05/15 20:26
古筆切収集ことはじめ〜平家物語の古筆から
なんとなくまだ書きたいので書きます、、、。大体、公家はなんとなくイメージがわくとして古筆切(こひつぎれ)ってなに?とおもわれる方がほとんど。(あたりまえです、それがふつう。)古筆切、ひらたくいえば「昔の人が書いた書(しょ)」のことです。そしてこれが、私を最初にのめり込ませた一枚。 忠快法印(ちゅうかいほういん)という人が書いた仏書(ぶっしょ:お経の教本みたいなもの)です。知人のF先生に譲っていただいたのですが、「ところで忠快ってだれですか?」ときいてしまいました。「平中納言知盛(とももり)の弟... ...続きを見る

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2009/05/04 00:51

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