アクセスカウンタ

zoom RSS テーマ「酒器」のブログ記事

みんなの「酒器」ブログ

タイトル 日 時
見捨てがたきもの〜
見捨てがたきもの〜 「最近、とんとブログを書いていませんね。ネタ切れですか。」なんて言われたりする。 「まあ。そうかもしれません。」つい面倒くさくなってそう答えてしまう。とはいえ、実際はもうひとつのブログ『短冊探訪記』に日々つらつらと書きつらね、クダをまいているわけで根っからの筆無精というわけでもない。ただし、あちらは文章のみ、(画像は『たかぽんつれづれ日記』参照。)なんて具合。 それでもさすがに、こればっかりは「画像がみたいですね。」というコメントをいただき、 なにかと問われれば、『越前お歯黒壺の蓋』。古伊... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2011/02/26 23:19
或る日曜日の過ごし方
或る日曜日の過ごし方 せっかくの休みなのに生来の出無精で家でゴロゴロ。 それでも何かないかな。と近所のギャラリーに出かけて水野しづさんの器を見つけ、購入。まるで古いデルフトのような白の質感が好きである。この人の器はなぜかユトリロの絵を連想させる不思議な白。本来、豆皿としてつくられたものであろうが、初めから平盃として使うつもり。 その上の階のフランスアンティーク雑貨の店で18世紀とおぼしき厚手のシェリーグラスを一客買う。店の雰囲気はすでに19世紀のフランスの田舎のイメージで幻想的。 外に出てみると空が曇って今にも... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2011/01/30 22:18
ふたりの文人〜観魚と蒼人
ふたりの文人〜観魚と蒼人 或る骨董屋さんの片隅に仲良く置かれた徳利が二本。大して古そうでもないけれど、その形が可愛らしいな。と取り上げてみる。そこにはちょっと変わった字がてらいもなく書かれている。それよりも黄釉で無造作に描かれた模様が、どこか素心蝋梅(そしんろうばい)のようにも見えて気になったのがホントのところか。それにしてもこの字には見覚えがある。つたない記憶をたどって、伊藤観魚(いとう かんぎょ:1877〜1969)であることに気がついた。伊藤観魚ときいても、「ああ、あの人ね。」と頷首してくれる方のどれほどいようか。... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2011/01/22 00:13
年の終わりに
年の終わりに 今日は大晦日。今年もはや残すところ数時間。 外は寒く、ちらほら雪が舞っている。 そうだ。今宵はこの雪にも似た志野の盃で一杯呑もう。 かくして年の瀬は更けてゆく。 ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2010/12/31 20:47
酒器のコレクション〜その48 バクトリアの石盃
酒器のコレクション〜その48 バクトリアの石盃 九月に入ってなお、猛暑が続いたせいか、生来の怠け癖が頭を擡げて家に帰ってはぐったりしている。枕元にお気に入りの盃のひとつと一寸、気のきいた唐津の片口を置いて酒や麦茶などをがぶ飲みしているさまは端から見ても決して絵になるものではない。近頃、ようやく恵みの慈雨とばかりに一雨去ってようやく少し秋めいてきた感もあるが、それでも暑いものは暑いとばかりに酔えない盃を独りかたむける姿は、いかなるものであろうか。 それでも盃は(当然のことながら)ただ黙して呑み手の憂さにつきあってくれるところが愛おしい。掌の内... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2010/09/15 23:37
モノに想う
モノに想う 突然、思い立って訪れたくなるーそんなお店が誰しもあるだろう。ふと懐かしさを求めて足が向く。自分にとって、そんなお店のジャンルに『古民芸』が挙げられるようになったのはいつの頃からだっただろうか。使い込まれた木のぬくもりや、かつて日常に用いられた雑器の素朴な『美』に気づいたのは・・・。そんな昔のことではない。 東南アジアの竹の手提げ籠のかたちが気に入って買い求め、さっそく茶籠というよりは酒籠として四季折々のお気に入りの酒器を持ち歩くべく、布地の裏打に出してあったものが数ヶ月ぶりにできあがってきた。... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2010/08/09 02:24
盃に涙して
盃に涙して その盃は薄闇の光の中にあった。という表現が正しいのかもしれない。正確には店の片隅にこぼれ落ちた光のなかで一際、眼を惹いたと言うべきであろうか。以前も訪れたギャラリーのご主人が黙々と荷造りをする静寂のなかでなぜか気になる一顆の盃。一見、中国は隋代あたりの灰釉かと思い、それでいて手に取るともっと硬い質感で朝鮮の陶磁器のようでもある。かすかに首を傾げたのはモノの真贋というよりはどこの産(さん)ならんか。という器の出自に対してであるが、「これは・・・?」という私の問いに「高麗青磁です。でも時代はもう李朝... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2010/05/23 03:29
酒器のコレクション〜その48 鍋島青磁四方盃
酒器のコレクション〜その48 鍋島青磁四方盃 四方盃、といってはみたものの元来は向付(むこうづけ)の離れであろう。店主の説明を聞きながら私にはその確信があった。「珍しい青磁ですね。」店に入ってきた私の第一声に、「そうなんですよ。鍋島青磁です。」と言うご主人。話をしながら私はあることを思いだしていた。今をさること20年ほど前、祖母の家を訪れた際に古ぼけた木箱のなかに十数客の輪花の形をした青磁の向付があった。箱には二十客と書いてあったのにいつしか破損したのか少し数が足りない。箱には黒々とした字で「松平肥前守様より拝領云々」という一文と江戸時代も... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2010/05/05 02:21
酒器のコレクション〜その47 李朝 分院手白磁平盃
酒器のコレクション〜その47 李朝 分院手白磁平盃 前述の犬を買った帰り、すこし足をのばしてくだんの骨董屋さんへやってきた私。当初の予算を著しく残した(?)結果、財布の紐はやや弛みがちである。ならば、残して貯金すればいいのにというのが常識ある人の謂いであるが、そこで何か買ってしまうのが骨董好きたる由縁であって当分この病気は治りそうにない。(しかし、当人がちっとも治りたがっていないのが厄介なことなのだが。)そこでさっそく何かないかと店の中をまるで熊のように徘徊して甘い密を探しもとめるのであるからそのうち、腕利きのハンターによって撃ちしとめられないか... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2010/05/02 00:21
清明(せいめい)の頃
清明(せいめい)の頃  春、四月五日は清明節である。正確にはこの日から、穀雨(こくう:四月二十日頃)までの間のことを指すらしい。古き書物に「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり。」とあり世の中はお花見シーズンとなるらしいが、今年の清明はまさに杜牧の詠むところの名詩(めいか)を彷彿とさせるがごとく雨が多い。すなわち、「清明の時節、雨紛々。」といったところである。 また、清明といえば必ず引き合いに出されるのが北宋時代の画家 張択端の『清明上河圖』であろう。これも私の好きな絵で一度、本物が見たいと思いつつ積年... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2010/04/06 23:13
酒器のコレクション〜その46 相馬焼 盃
酒器のコレクション〜その46 相馬焼 盃  春の野をただ一頭、疾走する馬。その足取りは文字通り軽やかである。その起源は古く江戸時代前期、京都御室焼の陶工 野々村仁清(ののむら にんせい)のもとで修行した田代 某なる人物の開窯にはじまるとか。その器胎に躍る飛馬(とびうま)は狩野探幽の弟、尚信の筆になったものが原型らしい。  焼き物のまちでふと立ち寄った一軒の骨董屋さんの片隅にさりげなく置いてあったこのの盃。一見、信楽のようにも見える盃はせいぜい江戸時代後期くらいの作とはいえ愛蔵されてきたであろうことを思わせる古格を漂わせた。盃の見込みに... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2010/02/17 17:33
酒器のコレクション〜その45 長谷川一望齋 造『純銀洋盃』
酒器のコレクション〜その45 長谷川一望齋 造『純銀洋盃』  長谷川一望齋 春泉(はせがわ いちぼうさい しゅんせん)は長谷川清吉君のお祖父さんである。長谷川家は代々、尾張徳川家の御鍔師の家系で明治維新以後、金工家として一家をなし、現在の当主 三代 一望齋 春洸(竹次郎)さんは現代金工の第一人者である。その父、春泉も相当の名手であったそうで、清吉君はお祖父さんのことを話すとき特に親しみをこめて「じっちゃん。」と呼ぶ。私事ではあるが私は父、母方ともに祖父を早く亡くして会ったことがないので、そうした清吉君の姿が内心とてもうらやましく思ったりする。話にきく春泉... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2010/02/06 20:57
酒器のコレクション〜その44 伝 旦入 黒楽ぐい呑み
酒器のコレクション〜その44 伝 旦入 黒楽ぐい呑み  骨董の世にありそうであまりないもの。そのひとつが楽(らく)のぐい呑みではなかろうか。そもそも昔はその造る数も厳格に決められたという伝承のある楽代々の作品でぐい呑みは茶碗と同じくらい手間のかかるものらしい。だからその真贋もまた極めて難しい。それでも本来は共箱であるはずの楽がその箱を失えば、その真贋を見極めるのは素人にはさらに難しいとしかいいようがない。その手だては器の高台に捺された「楽」の印と釉調、器自身の出来に拠るしかない。しかし、架蔵のおなじ旦入(10代:1795〜1854)の赤楽ぐい呑みの... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/12/20 23:42
さまざまな忘年会
さまざまな忘年会  今年も余すところ十日あまり。時節柄、忘年会続きである。酒器好きを自認しつつもあまり酒に強くない私としてはうれしいのか、うれしくないのか今ひとつコメントしがたいのであるが、同好の士と酌み交わす酒は格別である。今日もまた、「モノを見せるから、旨い飯と旨いワインで一杯いかが。」と誘われてくだんのギャラリーの御夫妻と友人と連れ立って、この道数十年、濃(のう)州の雄(ゆう)ともいうべきお方の家へとでかけた次第。いくら私が下手の横好きといってもそのコレクションの質、量ともに到底かないっこないので、ここは初... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/12/20 23:16
酒器のコレクション〜その43 古備前徳利
酒器のコレクション〜その43 古備前徳利  ことさら寒くなったこの頃、そろそろ寒空に冴え渡る月でも観ながら一杯やろうか。と取り出(いだ)したる徳利、ひとつ。さては念願の雪見酒も近いかと無地志野の盃(前出)とのコントラストも宜しかろう。などと呑む前からすでに酔っている。それでも気を取り直して少しばかり燗した酒をちびりちびりとやっている。最近、とみにあまり酒に強くないので1合も呑めば随分とほろよいかげんとなっていつの間にか寝てしまうのだが、それに相伴してくれるのがこの徳利。古備前とはいえ江戸中期くらいのものではあるが、私的にはまず、分相応と... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/11/23 03:06
架蔵名品撰  6〜高麗青磁白黒象嵌梅瓶
架蔵名品撰  6〜高麗青磁白黒象嵌梅瓶  初秋の枯れかけた草原のような青にのびやかに撓る柳。その隣にはデフォルメされたなにかの草花。  ある年の春、我が庵(いほ)に迷い込んだ隣国の賓客。 これが雨過天晴の青ならばどこかの王宮(美術館)に鎮座ましましていることだろう。 でも、この侘びた器胎の色合いがとても好きである。 ただ眺めて時は過ぎ行く。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/10/23 23:06
架蔵名品撰 5〜古備前徳利 銘『老僧』
架蔵名品撰 5〜古備前徳利 銘『老僧』  夕べに吹く風はすっかり秋めいて虫の音(ね)は草叢に騒がしく、またそれが移り行く季節のうつろいを感じさせて何とはなしにもの悲しさをおぼえるこの頃、そろそろお出まし願おうかと思う酒器のひとつがこの古備前の徳利である。少し首を傾けた細い口はまるで頭(こうべ)をさげているようでもあり、正面からみると有徳の僧の頂相(ちんそう)のようにも見える。そんな訳で『老僧』と銘を贈って愛蔵している。  酒器愛陶家のはしくれとして持ちたい徳利は粉引と古備前、古唐津、志野、織部。なんだ、結局みんなじゃないか。などと思... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/10/01 21:58
酒器のコレクション〜その42 粉彩盃
酒器のコレクション〜その42 粉彩盃  はじめてこの盃をみたとき、(あれ、この図柄、どこかで見たおぼえがあるな。)というのが第一印象であった。杖をついた長者(ちょうじゃ)と寄り添う学士。柱をはさんで棒と手紙をもつ偉丈夫。「あ、これ、『水滸伝』の一節じゃないか。」と気がついた。  梁山泊の首領、晁蓋(ちょうがい)が捕われた及時雨(きゅうじう)の宋江(そうこう)を助けるために参謀、呉用(ごよう)と謀り、悪役の知事へと贋の手紙を届けるよう「神行太保(しんこうたいほう)」の渾名をもつ梁山泊20番目の好漢、戴宗(たいそう)に策を授ける場面で... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/09/30 22:28
酒器のコレクション〜その41 帝政ロシアの残照
酒器のコレクション〜その41 帝政ロシアの残照  ことあるごとに酒器をあつめているのでそれが逸品、名品であるかは別としていまでは数だけは多くなっている。そのなかでも比較的多いのがガラスの酒器、いわゆるアンティークグラスであり、これは雨が降るたびに感傷的な気持ちになってひとつ、ふたつと買っていたからにちがいない。そんな雑多なグラスコレクションのなかで「最も珍しいのはどれだ。」と問われたならば、まず間違いなく挙げるのがこのグラスである。1902年、当時のロシア皇帝であったロマノフ家がフランスのバカラ社に特注したもののひとつで正面にそのあかしである... ...続きを見る

かわいい ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/09/06 23:04
酒器のコレクション〜その40  (伝) 一入 造 赤楽のぐい呑み
酒器のコレクション〜その40  (伝) 一入 造 赤楽のぐい呑み  秋である。私にとって秋といえば、、、。真っ先に柿を思いつくのは食い意地がはっている証拠であろうか。そして、柿からの連想がそうさせる訳ではないのであろうが、私は赤楽が好きである。しかし、いわゆる楽代々の家元の書き付けがあるようなきちっとした「お道具」の茶碗を購うのは難しい。(主に経済的理由ではあるが。)そこでせめてぐい呑みでも。と思うのだがコレはまた一層数少ない。しかし、丹念かつ気長に探しているとたまには出会うものでそのひとつがコレ。忘れもしない、昨年の五月、それとは知らず東大寺の聖武祭の翌日に... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/09/05 00:40
酒器のコレクション〜その39 バカラ アルクールのシャンパングラス
酒器のコレクション〜その39 バカラ アルクールのシャンパングラス 二年前、フランスへ旅行した折りのこと。数年前にいったクリニャンクールへ繰り出したのだがめぼしい収穫はないまま、オペラ座の近くを悄然とした気分で歩いていると、どうやらアンティークショップらしい看板を目敏くみつけて迷わず入ってみることに。そこには古くは18世紀から1950年代のグラス類や幕末くらいの柿右衛門の皿など雑然と置いてあった。何かほしいとおもうのだがあと一歩踏み出したくなるようなものがないまま、店をでようとすると棚の端に大振りのシャンパングラスがひとつおいてある。一目でバカラであるとわかるよ... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/09/04 00:46
酒器のコレクション〜その38 古唐津平盃
酒器のコレクション〜その38 古唐津平盃 この盃は今や我が家の最古参の酒器のひとつである。決して高いものではない。おそらくは小皿として生(せい)を受け、その「火ぶくれ」のために世に出ることなく物原(ものはら)に打ち捨てられたであろうそれは、いつの世にか見いだされ欠けた口縁は丁寧に繕われて再び、生を受けた。一見、痛々しくも見えるその火ぶくれを、醜いとは感じることなく、どこか愛嬌すらおぼえて手に入れたのは何年前のことだろう。なぜか逸る気持ちを抑えながら家路を急ぎ、深夜、灯火のもとに酒を注ぐ。するとどうだろう。盃そのものが酔ったかのごとく器胎... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/08/29 23:57
酒器のコレクション〜その37 明治ガラスのリキュールグラス
酒器のコレクション〜その37 明治ガラスのリキュールグラス  久しぶりに立ち寄った骨董屋さんの机のうえに所狭しとならんだグラス。まるで厚い氷をきりだしたかのようなガラスのコップは一目で大正から昭和の初めに造られたプレスガラスであることが知れる。そんななかにひとつだけ、あきらかにそれらとは生まれの違うリキュールグラスを見つけて手に取った。イギリスのヴィクトリア時代のものかとも思ったがどこか少し違う。その姿は端正でありながら、柔らかな触感を覚えてどこの産であろうかと内心首を捻った。そんな私の気持ちを察したかのように店の主人が、「これは明治(時代)のガラスです... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/08/29 23:34
酒器のコレクション〜その36 山盃 
酒器のコレクション〜その36 山盃  友人の影響を受けて山茶碗に興味を持って以来、この素朴な焼物が気になって仕方がない。そのため、自然にこの手のものが奈辺に集まることとなる。なかでも自然釉のたっぷり降り掛かった天場といわれる重ね焼かれた一番上のものがほしいと思うのは世の万人の常ではあるものの、天場は当然のことながら幾十にひとつしかない。それでもほしいなあと念じていればその願いは通づることもあるもので、くだんのギャラリーにひょっこり現れた山盃ひとつ。口縁にカケを銀で直してもらい、その景色を漏れいづる月の光に見立てて、さらにひとひねり。... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/08/27 21:24
酒器のコレクション〜その35 黄瀬戸徳利
酒器のコレクション〜その35 黄瀬戸徳利 今年の短い夏はいつの間にか盛りを過ぎ、吹く風もすっかり秋めいてきた。今年の夏、友人とでかけた骨董探訪旅行の折りに、初めて骨董市の露店で買ったのがこの徳利。今までフランスのクリニャンクールやイギリスのポートベローなどではスプーンなど買ったことがあったのだが、実は日本の野外の骨董市で買ったことがなかった。「行ってみる?」と誘われてでかけた今にも雨が降り出してきそうな夕方。まわりでは崩れかけた天気を気にしてか早々に店じまいをはじめている。初めは何も買う気がなかったのに急に物欲しくなるから不思議だ。「何... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/08/25 23:34
王様のグラス〜オールド バカラ ルイ・フィリップのシェリーグラス
王様のグラス〜オールド バカラ ルイ・フィリップのシェリーグラス  一日の仕事を終えて、夕食後、なにか飲もうかな。とキャビネットを覗く。あまり呑めない私としては酒器を選んでから何を飲もうか。という算段である。そんなわけで場合によっては一年に一度くらいしか使わないものもある。そんな酒器のうちのひとつがこれ。いわゆるオールド バカラ、1936年以前に造られたバカラでシェリー酒用の小さなグラスである。   フランスのバカラ クリスタル社はいうまでもなく世界で最も有名なガラスメーカーのひとつで1764年、ルイ15世(Louis XV de France,1710〜1... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/08/14 00:13
酒器のコレクション〜その34 鹿文染付徳利
酒器のコレクション〜その34 鹿文染付徳利  鹿好きのついでにもう一題。私の好きなもの、清の染付(そめつけ)。ただし、上手(じょうて)なものほど良い。このふたつの条件が具現化したような徳利がこれである。『青華頸芭蕉文松樹下双鹿徳利』などといえばなにやら大層な名品のようにも聴こえるがその実(じつ)は清代中期頃の民窯の上手な徳利といったところである。数年前、図柄の可愛さに一目惚れして買ったもの。骨董屋の主人は「清朝の民窯ですから。」と、さほど興味もなさ気に譲ってくれたのだが、清も二百数十年も続いた中国 最後の王朝であり、20世紀初頭の最末期の... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/08/10 18:34
酒器のコレクション〜その33 黄瀬戸盃
酒器のコレクション〜その33 黄瀬戸盃  酒の器、いわゆるぐい呑み好きにとって垂涎の一品といえば桃山時代の黄瀬戸の六角盃に帰するといっても過言ではないが、実際に手にすることはひとつの盃に一財産を傾ける覚悟でも固めなければなかなか実現する話ではない。それどころか昨今、黄瀬戸の盃そのものが数少なくなかなかお目にかからない。そんななかで出逢ったのがこの黄瀬戸の小盃。もともと岐阜県の陶芸家の旧蔵品である。くだんのギャラリーでこれを見つけたとき、私は即座に手に取って「買います。」と宣言したものだ。小ぶりながらもまごうことなき桃山(時代)黄瀬戸で... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/08/09 02:58
酒器のコレクション〜その32 李朝銀製 桃形盃
酒器のコレクション〜その32 李朝銀製 桃形盃 梅雨明けの夏の盛りに桃の盃とはなんとも季節感のない話ではあるが、元々つれづれなるままに書き連ねている雑文もあり、あまり気にすることもないかと取り出したのがこの盃。李朝の銀製の桃形盃である。李氏朝鮮時代の両班(やんばん)、いわゆる貴族階級が用いた酒呑みで、枝に咲く一輪の花も愛らしい。同じ桃の形をした木製の盃にも実はなみなみならぬ関心があるのだが、昔から決して珍しいものではないと言われつつ今までひとつとして買ったためしがないのは実に残念なことである。  考えてみれば酒は百薬の長。三千歳(みちとせ)... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/08/07 21:21
ときには普通に〜酒器のコレクション31 
ときには普通に〜酒器のコレクション31  一見、なんの変哲もない普通のグラスである。クリスタルでもない。いわゆるソーダガラス。下部の亀甲模様と草のような剣のようなペンのような模様。これも1930年代のイギリス製。値段は、安い。ちょっと気のきいたパーでシングルモルトのスコッチウィスキーを2杯もやればおつりがきそうだ。しかし70年の時の重みが、ここにある。人の一生分の時間。このグラスはさまざまな人の喜怒哀楽を静かに眺めてきたのだろう。グラスにとって、その時々はほんの一瞬でしかない。グラスに注がれた琥珀色の酒。灯火のもと独り、ちびちびやりなが... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/07/30 23:52
酒器のコレクション〜その30 七官青磁盃
酒器のコレクション〜その30 七官青磁盃 青磁はなんの色だろう。などと時折考える。今では耀州窯、龍泉窯、南宋官窯など多くの分類がなされているが骨董用語でいうならば砧(宋)、天竜寺(元)、七官(明)くらいの大まかな分類でしかなかったらしい。昔は今以上に高価で(とはいうもの、今でも耀州窯や南宋官窯の名品などはとても買えそうにないが。)、それに較べると私が骨董に興味を持ち始めた頃は天竜寺青磁の双魚文の皿や鉢などが骨董屋さんの店先に並べてあったのをよく目にした。最近、あまり見かけないのはさらに値崩れして安くなってしまったためであろうか。などと思... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/07/27 22:28
酒器のコレクション〜その29 イギリス  ショットグラス
酒器のコレクション〜その29 イギリス  ショットグラス 菊池信義さんの『わがまま骨董』であったか、銀座のバー『ルパン』で文士たちが飲んでいたという話を書いておられた。もちろん、全く面識はなく一読者としてそれを読んだのだが、たしかに掲載されているショットグラスにブランデーを注いだ様子を想像して「なるほど。」と思った。確かにピストルの薬莢のように見える。そのグラスは1903年に作られたものらしいのだが、同じ話の中に1930年頃のイギリス製のものとして楕円で面取のあるショットグラスが載っていた。この手のグラスは確かにさほど珍しいものではないが、デザインが好... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/07/27 21:55
酒器のコレクション〜その28 李朝堅手盃
酒器のコレクション〜その28 李朝堅手盃 先日、東京の骨董ジャンボリーにでかけた際の釣果のひとつ。李朝後期の堅手の盃である。出品していたのは一寸、面白いものを並べることで有名な業者さんで、実はお会いしたのは初めてであった。棚の片隅に鎮座していたのがこの盃で、器胎を覆う無数の貫入と下部のカイラギが一見、井戸風といえなくもない。そんな気持ちを察してか「まあ、李朝後期のさもない堅手ですけど、こういうのを井戸手ともいうんですよね。」などと仰る主人に努めて平静を装い、手に入れた次第である。この晩は友人とお互いの釣果を披露し合い、手に入れたばかりの... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/07/22 23:00
酒器のコレクション〜その27 元代 黒釉盃
酒器のコレクション〜その27 元代 黒釉盃 例のギャラリーを訪れる度になんとなく気になっていた小碗。かといって買おうと思い切るほどのものでもない。まあ、いつでも買えるから。と思いながら、棚の片隅に残っているのを眼の端で確認しては、ああ、まだあるな。となぜか安心する。そんなことが幾度かあって、骨董好きが時折陥る『骨董欲』、平たく言えば『買いたい病』による枯渇感に見舞われたとき、意を決して主人に値段を訊いてみる。思ったより更に安い。思えば初めて中国古陶磁に興味を持ったとき以来、この手のモノは本当に安くなった感がある。かわりに清朝の官窯磁器は高... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/07/17 22:50
酒器のコレクション〜その26 ボヘミアグラス
酒器のコレクション〜その26 ボヘミアグラス 仕事が終わって帰宅後に呑む酒ほど旨いと思えるものはない。お気に入りのグラスで呑んだ一杯、この瞬間が私にとって至高の一瞬である。家の近くにあるスペイン料理の店。気心が知れているためか、毎回お気に入りのグラスを持参してはサングリラを呑む。この店のパエリアと自家製サングリラはまさに逸品である。最近、そこに持参したグラスがこれ。18世紀、チェコのボヘミアグラスである。ウソかマコトかは知らないが19世紀初頭、バイエルン選帝侯であったヴィッテルスバッハ家が特注したものと伝聞する。事実であるとすれば後にバイエ... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/07/16 22:29
酒器のコレクション〜その25 堅手お預け徳利
酒器のコレクション〜その25 堅手お預け徳利 この徳利のもとの所蔵者は、このブログにも度々登場する友人である。あるとき、一緒に呑んでいて酔った勢いで譲ってもらったのだが、とにかく大きさが良い。酒の3〜4合は余裕で入りそうなだけでなく手取りが重く、呑まずして酔えそうな風格がある。時代も李朝初期から中期頃の堅手の徳利である。十数年前の美術雑誌の表紙にコピーライターで、骨董好きで知られる仲畑貴志さん(もちろん、まったく面識はない。勝手に憧れているだけである。)が粉引の徳利を抱えて破顔一笑している写真があったが、この徳利は私にとってはそれほどの存在... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/07/14 23:14
酒器のコレクション〜その24 黒高麗徳利
酒器のコレクション〜その24 黒高麗徳利 この徳利は現在、私のものとはいえないかもしれない。「うん?」と首を傾げたくなる方も多いことであろう。(コイツ、酒の呑みすぎで気でもふれたのでは。)と書いている本人がそう言いたくもなる。正確にいえば、元々私の持ち物である。李朝初期の黒高麗の小徳利。実際、一合までは入らない。酒器が好きなくせに下戸である私はそこも気に入って買ったのだが、なにせ黒一色。使っていても景色がそうそう変わるわけではないことに業を煮やしていっそ、捨て値で売ってしまえ。と馴染みの骨董屋に持ち込んだのだが主人も私の気まぐれだとおも... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/07/03 23:23
酒器のコレクション〜その22 志野織部渦巻文徳利
酒器のコレクション〜その22 志野織部渦巻文徳利 盃もいくつか集まると今度は手頃な大きさの徳利がほしくなる。独りで呑むには1合くらい、茶席では5合くらいのお預け徳利がほしいとおもうのだが、さすがに徳利ともなると盃のようにホイホイと手に入るものでもない。 なにかないかと探していたら、ネットオークションで面白いモノに出会った。例の如く、ネットオークションでモノを買うといえば、内心ホントに大丈夫かな。と考えてしまいがちだが、図柄が面白いので買うことにした。それがこの徳利。志野織部で大きさが独酌に丁度よい。もちろん、桃山の〜などというような大仰なもの... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/06/21 19:55
酒器のコレクション〜その21 賀茂季鷹所持 竹根盃 銘『此君』
酒器のコレクション〜その21 賀茂季鷹所持 竹根盃 銘『此君』 実はこの話がブログ開設以来、第100話目である。何をだそうかと考えたが第1話も盃の話であったことだし、やはり100話目も酒器にしてみた。ただし、とびきりの珍品である。竹の根っこ、いわゆる竹根(ちくこん)をくり抜き漆をかけて造られた盃で、江戸時代の中期から後期に活躍した賀茂別雷(わけいかづち)神社:上賀茂神社)の宮司で歌人として知られた賀茂季鷹(1754〜1841)が器胎に黒漆で『此君(このきみ、しくん)と書いている。此君(しくん)とは中国 晋代の書家で王羲之の五男の王徽之(おうきし:?〜AD38... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/06/21 00:56
酒器のコレクション〜その20 無地志野盃
酒器のコレクション〜その20 無地志野盃 どんな焼き物に馴染みがあるかと訊かれればやはり、「志野」と答えたい。骨董を集めはじめた頃から、いつかは志野の酒器の逸品が持ちたいなどと考えていた。器胎にあざやかな火色が映える桃山の絵志野の盃。こんなのがほしいと想いつつ未だその夢は果たせていない。果たせてはいないが、無地志野の伝世の盃をひとつ持っている。もとは向付だったであろう、それには金襴の仕覆が添い、黒柿の蓋が添えられて一時期は香炉の役を担った時もあるのだろう。近衛予楽院(このえよらくいん:1667〜1736)が『黄(瀬戸)よりも白(志野)が... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/06/16 21:47
酒器のコレクション〜その18 安藤雅信さんの椿手六角盃
酒器のコレクション〜その18 安藤雅信さんの椿手六角盃 安藤雅信さんの器は多種、多様である。白磁あり、銀彩あり、漆器あり。飯碗からコーヒーカップ、ピューターのような皿まである。どこか、レトロであったりモダンであったり、ときに斬新であったりする。安藤さんの仕事の場、『ギャルリ百草(ももぐさ)』は岐阜県多治見市の山中(さんちゅう)にある。どこか迷い込んでしまったかのような細い道の先に突如あらわれる古民家。そこは普段、私たちが忘れてしまっている心象風景。しかし確実に持っている郷愁(ノスタルジー)を呼び起こすスクリーンのひとコマである。 安藤さんについては... ...続きを見る

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/06/15 19:13
酒器のコレクション〜その17 乾隆ガラス盃その3
酒器のコレクション〜その17 乾隆ガラス盃その3 「まるで暖かな雪のようだ。」十数年前、初めてこの盃を見たとき私はそう感じた。これはある数百年も続く旧家の蔵の片隅に無造作に置かれていた。おそらく少なくとも50年は誰も触っていないだろう。と家人は云う。たしかにこれが入っていた箱には少なからず埃がかぶり、さわった指の後がくっきりと浮かび上がった。あることで労をとったお礼に「どれでも好きなものをお持ちください。」と差し出されたもののなかから私は迷わずこれを頂くことにした。不勉強な私は清代の徳化窯(とくかよう)の上手(じょうて)のものかとおもったのだが... ...続きを見る

かわいい ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/06/12 23:49
酒器のコレクション〜その16  現代の王翰となって〜清代 夜光杯
酒器のコレクション〜その16  現代の王翰となって〜清代 夜光杯 葡萄の美酒を呑む。私にとって葡萄の美酒といえば、涼州詞、涼州詞といえば夜光杯、夜光杯といえば陳舜臣と、まるで蜘蛛の糸の如く繋がるいわば連環のようなものである。高校時代に近所のデパートでの中国物産展で現代作の夜光杯をみつけ、喜びいさんで買って帰り麦茶を飲んで夢想に耽って以来、いつかは少しでも古い、せめて民国末くらいの夜光杯がほしいものだと思っていた。それが、上海に行った際に文物商店で見つけ、夢見心地で買った話は他所でも書いたが、その盃がコレ。いまでもわが珍重第一の盃のひとつである。この盃に満たす葡... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/06/12 23:16
酒器のコレクション〜その15 乾隆ガラス盃その2
酒器のコレクション〜その15 乾隆ガラス盃その2 おなじく乾隆ガラスの練り上げ手の盃である。ただし、通常の物とくらべて一寸、形や大きさが珍しい。ずいぶん小ぶりである。ひと口どころか慈雨の雫にさえすぐ満つであろうほどの小品。飲んだのは最高級の煎茶か、はたまた葡萄の美酒か。透明の酒の向こうに赤く、ほのかぬ明るい別天地が広がっているような心地さえしながら酒と盃に酔っている。   <乾隆ガラス練り上げ手小盃> ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/06/12 22:42
酒器のコレクション〜その14 ウェッジウッドのジャスパーと乾隆ガラス盃
酒器のコレクション〜その14 ウェッジウッドのジャスパーと乾隆ガラス盃 ちょっと目先の変わった物はないかな。と思い件の骨董屋さんへ行ったところ机の隅に置いてある青い器物に気がついた。ああ、ウェッジウッドかとひょいと取り上げてみるとなかなか手取りがよい。いわゆるジャスパーウェアというやつだが形といい大きさといい徳利にピッタリだな、と思い買うことにした。時代はまあ、せいぜいちょい古(ふる)、せいぜい1960代くらいであろうが、10年前、ポートベローの骨董市で160ポンドといわれ、なんとなくやめたことを思い出したことも入手のきっかけであろう。我が拙い画像ではその魅力はまっ... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/06/12 22:16
酒器のコレクション〜その13 金彩ワイングラス
酒器のコレクション〜その13 金彩ワイングラス 実はアンティークグラスも私の好きな分野である。特にこの時期、雨が降ると何故かグラスが恋しくなる。アンティークグラスの鈍い透明感に、まるでグラスの中にも雨が降っているような錯覚をおぼえるからであろうか。このグラスはパリを訪れた際にクリニャンクールのガラス専門店で買ったもの。いわゆる金赤といわれるボディに梅か桜がまるで高蒔絵のようにほどこされた金彩が可愛らしくて思わず買ってしまった。少し上品化したシノワズリ(中国趣味)のグラスで19世紀末葉のもの。店の主人はオールド サンルイの「ミカド」というシリー... ...続きを見る

かわいい ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/06/11 23:13
酒器のコレクション〜その12 河南天目徳利と赤楽盃
酒器のコレクション〜その12 河南天目徳利と赤楽盃 今、外は雨が降っている。そろそろ入梅なのだそうだ。しかし私は雨がさほどきらいではない。とくに、しとしとと静かに降る雨が好きである。そんな夜は独り静かに呑みたくなる。そんなとき使う取り合わせのひとつがコレ。河南天目(かなんてんもく)の徳利と赤楽のぐい呑みである。徳利は中国 元時代(AD1271〜1368) 華北地方で焼かれた黒釉の焼き物で、まるで漆黒の闇のようだ。口縁から肩にかけての柿釉と口縁の金直しがまるで漏れいづる月の明かりのようで好きである。また、楽は楽本家の十代目 旦入(1795〜1845... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/06/11 00:05
酒器のコレクション〜その11 細川護煕さんの井戸盃
酒器のコレクション〜その11 細川護煕さんの井戸盃 細川護煕(ほそかわ もりひろ)さんはいわずとしれた元首相である。歴史好きの私にしてみると、あの細川幽齋、三齋の子孫かあ。と意識してしまう。おそらくそんなことは御本人はさんざん周囲から言われておられるであろうし、「何をいまさら。」という感はあるのだが、そんなご自身の経歴や歴史的背景を一切、抜きにしてもこの方の造られる陶芸というのはなんとすごいのだろう。ともかく巧い。これはやはり昔から良いモノを身近に見られる環境におられる」ためであろうか。初めて実物をみたとき、(古いものが必ずしも良い物だとはおもわ... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/06/09 22:25
酒器のコレクション〜その10 江戸ガラス紺碧盃
酒器のコレクション〜その10 江戸ガラス紺碧盃 暑く寝苦しい夜には月を肴に呑みたくなる。そんな時に愛用するのがこの盃。江戸ガラス紺碧の小盃である。ただし、大きなワレと口縁のカケがあり古い銀の直しがある。まるで大やつれの盃である。「江戸ガラスとはいえ、こんなにケガをしていては商品にならない。」というのが骨董屋主人の弁。だから値段も安かった。家に帰ってしげしげと眺むれば口縁の銀直しは漏れいづる月の光に、大きな直しは月に映える山の稜線に見えなくもない。江戸期の根来の盆に置き、作家物の備前の徳利から静かに酒を注ぐ。直しの月を眺めながら山の端の先に口を... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/06/07 22:43
酒器のコレクション〜その4 李朝 堅手小盃
酒器のコレクション〜その4 李朝 堅手小盃 一見、何の変哲もない堅手のぐい呑みである。しかし、もう十年以上も愛用している。どこがいいのだろう。あまり深く考えたこともないが、この盃を骨董屋さんでみつけたとき目が離せなくなり、手にとった瞬間に買うことを決意した。なぜ、そうなったのか?店の主人が「それは李朝初期のいいものだよ。」と宣わったからだろうか?片手にすっぽりと入る手取りの良さか? 「まあ、いいや。」と我が手元にてどれだけの酒を呑み、また呑ませただろう。人が問う。「その盃のどこがそんなに好きなのか?」と。わからない。わからないが、人には「... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/05/21 23:25
酒器のコレクション〜その2 古染付 呼子鳥文盃
古染付 呼子鳥文盃―これもまた昔買えなかった思いでの品である。20年前、東南アジアあたりからおそらく大量に発掘された古染付はかなりの数が市場に出回っていた。16歳のとき、デパートの古陶磁展示即売会へでかけ、1つほしいな。と思いつつ手に入れることができなかった。図柄がお茶の世界でやかましいものであったからだが、せめて1客買って煎茶でも楽しみたいと思ったものである。あれから20年近く経て今、5客揃いの煎茶碗として伝世したものを入手することができた。これもまた、長年のささやかな夢のひとつがかなったと言... ...続きを見る

ブログ気持玉 / トラックバック / コメント

2009/05/20 01:10
酒器のコレクションから〜その1 唐三彩 盃
私は正直、さほど酒が呑めるほうではない。しかし、酒を汲む器、酒器には昔から心惹かれる。では、一番最初に買った盃はなんだっただろう。と思い出そうとするが思い出せない。おそらくは初期伊万里の秋草の蕎麦猪口だった気がするが定かではない。清朝中期の新渡の染付だったかもしれない。しかし、私が一番初めに、ほしいなあ。と思ったモノは唐三彩の盃だった。20年くらい前のことだ。中国物が安くなったと言われていた時期だとおもうが、おそらくは墳墓から発掘されたのちにある程度使用された感のあるそれは、柾目の桐箱に入りイン... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/05/17 23:55
今夜の友は、、、
最近、晩酌は一日の最後にして最大の楽しみである。かといって、酒がさほど好きなわけではなく、さして強いわけでもない。気に入った盃や徳利を使うことが楽しみなのである。今日の晩酌の友は、古瀬戸灰釉の盃である。小さいながらも天目形(てんもくがた)のコレは片手の掌にすっぽりと入り、釉調は春の若草のように萌黄色で、一段と深くガラス質の釉溜まりはまるで草原の中に忽然と現れた沼のようだ。辺縁の金直しは野に溢れる月の光で、、、などと想像逞しく、一雫(ひとしずく)の酒を今日も楽しむ。盃は私にとって見ぬ世の友との架け... ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/05/04 21:19
はじめまして。
たかぽんと申します。歴史と骨董(とくにお公家さんの短冊?や古筆切、酒器、仏教美術)が好きな変人(変なひと)ですがよろしくお願いします。今日はすでに少し酔っています。 今日はこんなので呑んでいます。山盃です。時代は室町くらい。産地はこの間、尊敬する陶芸家 内田鋼一さんから教えていただいたのですがすでに酔っぱらっていたので覚えていません、、、。 ...続きを見る

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

2009/05/04 00:18

トップへ | みんなの「酒器」ブログ

たかぽんつれづれ日記 酒器のテーマ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる