古筆切逍遥~その5  伝 藤原為家 筆『源氏物語絵巻 詞書断簡』

藤原為家(ふじわらのためいえ:1198~1275)は藤原定家の子息である。その為家 筆と伝えられている『源氏物語』のうち、河内本系統の『末摘花』の断簡である。筆跡は確かに為家様(よう)といわれる温雅な書体で鷹揚に写されている。数枚のツレ(同種の古筆切)が知られているらしい。なかには大四半切(しはんぎれ)として紹介され冊子本だった可能性も示唆されているが、やはり巻子本(かんすぼん:巻物)の断簡である可能性のほうが頷首される。とするならば、世に有名な徳川本、五島本の源氏物語絵巻に次いで古い絵巻の詞書(ことばがき)の可能性もあり楽しみな一葉(いちよう)である。
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  <伝 藤原為家 筆『源氏物語絵巻 詞書断簡』>

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